「えっ、Switch2って中国では売ってないの?」
そんな疑問を抱いた方も多いのではないでしょうか。
任天堂の最新ゲーム機「Switch2」は、2025年6月5日に日本や欧米、そしてアジア各国で販売が始まりました。
しかし、不思議なことに中国本土はその対象から外されています。
これを聞いて、「どうして中国だけ外されてるの?」「買えないってこと?」と不安や疑問を感じた方もいると思います。
この記事では、Switch2が中国市場で販売されていない理由と背景を徹底的に解説しながら、
実際に中国でSwitch2を使いたい人に向けて、安全に遊ぶための裏ワザや注意点もご紹介します。
この記事で分かること
- Switch2が中国で販売されない本当の理由と背景
- 中国でSwitch2を購入・使用する具体的な方法
- 設定や通信で気をつけるポイント
- トラブルを避けるためのリスクと対策
この記事を読めば、「中国では無理」とあきらめる前に知っておくべきことが、きっと見えてきます。
Switch2を少しでも快適に、安全に使いたい方のために、やさしく、ていねいにお伝えしていきますね。
Switch2、“中国を除く”理由と販売戦略の真相
Switch2はなぜ中国市場に出ないのか?
Switch2は、2025年の発売時点で中国本土での販売が公式に見送られています。
その理由として最も大きいのが、中国政府によるゲーム規制の厳しさです。
中国では、ゲーム機やゲームソフトを販売する際に、「版号」と呼ばれる認可番号を取得する必要があります。
この版号制度はとても厳格で、
たとえば「暴力的」「宗教的」「政治的」と判断される要素が少しでもあると、審査を通過できません。
審査にかかる時間も数ヶ月〜1年以上に及ぶことが多く、企業にとっては非常に負担です。
任天堂としては、世界同時に新型機を展開したいという販売戦略があるため、
こうした中国特有の規制に足を引っ張られるのは避けたいというのが本音だと考えられます。
実際、過去にも複数の海外ゲームメーカーが、
「認可取得に時間がかかりすぎて、発売タイミングを逃してしまった」といった事例があります。
そのため、Switch2も中国市場を最初から“除外”という形でスタートしたのです。
スイッチ2を中国で売らない理由の背景とは
Switch2の中国販売が見送られたのは、単に規制があるからというだけではありません。
過去の販売実績や、市場の特性も深く関係しています。
2019年、任天堂は中国最大のIT企業テンセントと提携し、テンセント版Switch(初代)を中国で販売しました。
しかし、プレイ可能なソフトはわずか10本程度。
しかも、オンライン機能の多くも使えず、日本や欧米で楽しめるSwitchとはまるで別物のような状態でした。
ユーザーからも「これじゃSwitchの意味がない」といった声が多く、販売台数も伸び悩みました。
任天堂はこの失敗を真摯に受け止め、
「中途半端な形で中国に合わせるくらいなら、最初から中国市場を外して、他の市場に集中しよう」と判断した可能性が高いです。
また、中国市場はスマートフォンゲームが主流であり、家庭用ゲーム機の需要はそれほど大きくありません。
こうした背景も、Switch2を中国から除外する戦略に影響を与えたと考えられます。
中国でのSwitch2の抽選条件と購入難易度
Switch2は中国で正規販売も抽選販売も一切行われていません。
つまり、任天堂公式の方法では購入が不可能ということになります。
それでも中国国内には、Switch2を手に入れて遊んでいる人が確かに存在します。
では、彼らはどのようにして手に入れているのでしょうか?
方法は主に以下の3つです。
- 日本・台湾・香港で購入して、中国に持ち帰る
- AliExpressやTaobaoなど越境ECサイトを通じて並行輸入品を購入する
- 海外在住の知人や家族に依頼して取り寄せる
いずれも正規の流通ではないため、価格は2倍近くに高騰しているケースもあります。
さらに、偽物や中古品、初期不良品をつかまされるリスクもあるため注意が必要です。
また、購入したSwitch2が日本語専用モデル(国内向け)だった場合、一部制限がかかる可能性もあるため、モデル選びにも慎重さが求められます。
ニンテンドーが中国から撤退する可能性
現在のところ、任天堂は中国市場から完全に撤退してはいません。
テンセントとのパートナーシップも継続中で、公式声明でも「市場の動向を見守る」とされています。
ただし、テンセントは2026年までに、現行Switchのオンラインサービスを段階的に終了することを発表しています。
これは、Switch2の展開が予定されていないこと、または極めて後回しにされていることの証でもあります。
任天堂としては、「撤退」ではなく、今はまだ“動かない”という判断をしている段階だと見るのが自然です。
もし今後、中国での規制が緩和されたり、市場の環境が改善された場合には、
Switch2の中国展開が再び検討される可能性もあると考えられます。
初代SwitchとSwitch2の中国市場での違い
初代Switchは、テンセントとの提携を通じて、中国市場向けに特別なローカライズ版として登場しました。
ただし、その内容は大幅に限定されており、
例えば以下のような制限がかかっていました。
- プレイできるゲームは政府認可を受けた数本のみ
- eショップは中国版のみ対応で、グローバルなサービスが利用できない
- オンライン機能も制限され、フレンドとの通信が不安定
この結果、「Switchを買ったのにSwitchじゃない」というような不満が広がりました。
対してSwitch2では、中国向けの発表やモデル展開が一切行われていません。
これは、任天堂が「もう中国市場に無理に合わせる必要はない」と判断したと見ることができます。
Switch2はあくまで世界標準で統一した製品設計となっており、
中国市場の特殊な規制にあわせて個別に対応するコストをかける価値が薄いとされているのでしょう。
中国製ゲーム機との競合と影響
中国市場には、独自の携帯型ゲームPCやコンソールがすでに数多く存在しています。
とくに有名なのは、AYANEO(アヤネオ)やGPD WINといった製品で、
これらはWindowsやSteamOSを搭載しており、海外ゲームも自由にプレイできることが強みです。
さらに、これらのメーカーは中国政府の支援を受けながら開発・販売しているため、流通面でも有利です。
任天堂のような海外メーカーがこうした競合と戦うのは簡単ではなく、
特にローカルブランドの信頼や価格競争において、Switch2はハンデを背負う形になります。
このため任天堂は、中国市場を無理に取りに行くより、他の地域で成功を重ねる方がリスクが少ないと考えているのでしょう。
Switch2、“中国を除く”中での入手・使用方法と注意点
国内専用Switch2は海外でも使えるのか?
「日本で買ったSwitch2って、中国でも動くの?」
そんな疑問をお持ちの方もいらっしゃると思います。
結論から言うと、多言語対応モデルであれば中国でも使えます。
Switch2は基本的にリージョンフリー設計になっており、世界中どこでも起動し、ゲームを楽しむことが可能です。
ただし、注意が必要なのは「日本語専用モデル」として発売される国内向けバージョンです。
このモデルでは日本のアカウントでのみログイン可能な仕様になっている可能性があり、
他国アカウントや海外eショップとの連携が制限されることがあります。
また、初期言語は日本語に設定されているため、
中国語へ切り替えたい場合は、設定から変更する必要があります。
Switch2を中国で使用する際は、
- 多言語対応モデルを選ぶこと
- アカウント設定は日本リージョンのまま維持すること
- オンライン機能はVPNの使用を想定すること
が快適に遊ぶためのポイントになります。
中国でSwitch2を使うためのVPN活用法
中国では「グレートファイアウォール」と呼ばれるネット規制システムが存在し、
日本のニンテンドーeショップやオンライン対戦、アップデートにアクセスできないことがあります。
そこで有効になるのがVPN(バーチャル・プライベート・ネットワーク)です。
VPNを使えば、日本のサーバーを経由して通信することができ、
- eショップに接続してゲームを購入する
- フレンドとオンライン対戦を楽しむ
- アップデートを安定してダウンロードする
といったことが可能になります。
ただし注意点もあります。
中国ではVPNの個人利用が法的にグレーゾーンとされており、
無料VPNは不安定または使えないケースが増えています。
使うのであれば、
- ExpressVPN
- NordVPN
など、信頼性と実績のある有料VPNの利用が推奨されます。
一部のユーザーからは、
「有料VPNを使ったらeショップが普通に使えた」
「無料のVPNはすぐに遮断されてしまって困った」
といったリアルな口コミも見られます。
ただし、あくまで自己責任の範囲での利用となりますので、慎重にご判断ください。
Switch2を中国で使う際の設定と言語問題
日本で買ったSwitch2を中国で使おうとしたとき、
「全部日本語でわからない!」と困ってしまうこともあるかもしれません。
でも大丈夫です。Switch2は基本的に多言語対応で、
設定から簡単に中国語(簡体字・繁体字)に切り替えることができます。
やり方はとても簡単です。
- ホーム画面で歯車アイコン(設定)を選ぶ
- メニューから「言語(Language)」を選択
- 「中文(简体)」または「中文(繁體)」を選ぶ
- 本体を再起動すると、言語が切り替わります
日本語が苦手な方でも、設定手順を覚えておけば安心して使えますし、
一度切り替えれば以降の操作もスムーズになります。
もし日本語から中国語に切り替えた後で元に戻したくなった場合でも、
同じ手順を逆にたどるだけでOKです。
中国語になったSwitch2の対処法とは
「Switch2が勝手に中国語になってしまった…!」
というケースも実際によくあります。
たとえば、家族や友人がいじっている間に言語を切り替えてしまった、
あるいは初期設定の段階でうっかり間違えてしまった、など。
でもご安心ください。中国語から日本語に戻す操作も非常にシンプルです。
言葉が読めなくても、
- 設定の歯車マークを探す
- 言語設定っぽいところを選ぶ
- 「日本語(にほんご)」を見つけて選択する
という流れで、問題なく元に戻せます。
それでも不安な方は、事前にスクリーンショットや画面メモを取っておくと安心です。
Switch2は全体的に直感的なUI(ユーザーインターフェース)なので、初心者でも迷いにくい作りになっています。
Switch2販売禁止の背景と規制の内容
「Switch2は中国で販売禁止なの?」という声をよく見かけますが、
これは正確に言えば、「販売が禁止されているのではなく、政府の認可を取得していないため販売できない」という状態です。
中国ではゲーム機やゲームソフトを販売するには、版号(バンゴウ)という認可番号を取得する必要があります。
この版号がない限り、公式なルートでは販売ができません。
現時点では、Switch2がこの版号を取得していないため、任天堂は中国で正式に販売できないというわけです。
とはいえ、個人で日本から持ち込む、越境ECを通じて購入するなどの手段は
事実上“黙認”されており、違法とされることはほとんどありません。
つまりSwitch2は「販売禁止」ではなく、“政府未認可のため販売不可”という微妙な立ち位置にあるのです。
中国でSwitch2を使う際のリスクと対策
Switch2を中国で使う場合、いくつかのリスクがあることも知っておいてください。
- 故障した場合、現地で公式修理が受けられない
- VPNが突然使えなくなる可能性がある
- 一部のゲームが地域制限により起動できない
- 通信速度が不安定で、オンライン対戦に支障が出る
しかし、これらのリスクは事前の対策で大きく軽減できます。
たとえば…
- 日本語モデルではなく多言語対応版を選ぶ
- 有料VPNを事前に導入してテストしておく
- 日本の任天堂サポート窓口の連絡先をメモしておく
- 日本リージョンのアカウントを維持する
などの準備をしておけば、中国でもほぼ支障なくSwitch2を楽しむことが可能です。
実際に使用しているユーザーのSNSでは、
「VPNさえ安定していれば、普通に遊べる」
「eショップも問題なく使えてる」といった声も多く投稿されています。
Switch2、“中国を除く”状況での利用と対策を総括
- Switch2は中国で公式販売されていませんが、使う方法はあります
- 理由は政府の厳しい版号制度と、任天堂の戦略的判断によるものです
- テンセント版Switchの失敗経験が、今回の“販売見送り”につながったと考えられます
- 正規の流通はないものの、日本・香港・台湾などからの購入や並行輸入が活用されています
- ただし、価格高騰や偽物・中古のリスクには注意が必要です
- Switch2にはリージョンフリー版と国内専用版があり、選び方を間違えると中国では使えないこともあります
- 多言語モデルであれば、言語設定を中国語にも切り替え可能です
- VPNを使えばeショップやオンライン対戦にもアクセスできますが、中国国内での利用は自己責任になります
- 中国語設定への切り替えも簡単で、直感的に操作できます
- 販売禁止というより“政府認可未取得”のために公式販売できないという状態です
- 個人の持ち込みや並行輸入は、現在のところ黙認されています
- 使用時には通信環境や修理対応、アカウント設定などに注意が必要です
- 日本リージョンのまま使うことが、安定して楽しむカギとなります
- 今後の中国市場展開については、まだ未定の状態ですが、任天堂は様子を見ている段階です
- 事前にしっかり準備しておけば、中国でもSwitch2を安全に使うことができます
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