パソコンを自作したいと思ったとき、「CPUとグラボの相性って大事なの?」と悩んだことはありませんか?
特にRyzen 7 5700Xのような高性能なCPUを選ぶと、どんなグラボを組み合わせれば最大限に性能を発揮できるのか迷ってしまう方も多いはずです。
この記事では、そんな悩みを解消するために、Ryzen 7 5700Xと相性の良いグラフィックボード(GPU)の選び方や、おすすめの構成例を詳しく解説していきます。
さらに、ボトルネックの回避方法や、電源ユニット・ケースの選び方など、初心者でも分かりやすく、実際に役立つ情報をたっぷりご紹介します。
この記事でわかること:
- Ryzen 7 5700Xと相性が良いグラボの特徴
- 性能を引き出す構成とパーツの組み合わせ
- 初心者向けの失敗しにくいパーツ選びのポイント
- 自作ユーザーに人気の実用的な構成例
この記事を読めば、Ryzen 7 5700Xの性能を無駄なく活かし、ゲームも動画編集も快適にできる最適な構成が見つかります。
“Ryzen7 5700X”グラボ|おすすめの選び方と相性解説
Ryzen 7 5700Xは、8コア16スレッドの構成で、ゲーミングにも動画編集にも使える万能なCPUです。
ただし、そのポテンシャルを最大限引き出すには、「どんなグラフィックボードを組み合わせるか」がとても大切です。
グラボの性能が低すぎるとCPUの能力を活かしきれず、逆に高すぎるとグラボの足を引っ張ってしまい、どちらも本来の力を発揮できません。
これがいわゆる“ボトルネック”です。
ここでは、Ryzen 7 5700Xに合うおすすめのグラボの選び方と、相性を見極めるポイントをやさしく解説していきます。
まず大前提として、グラボ選びのポイントは以下の3つです。
- やりたい用途(ゲーム?配信?動画編集?)
- 解像度(フルHDかWQHD、または4Kか)
- 予算(安定構成なら7〜10万円台が目安)
この3つが決まると、Ryzen 7 5700Xにマッチするグラボが自ずと見えてきます。
例えば、フルHD解像度でAPEXやVALORANTなどのFPSゲームをプレイしたいなら、「RTX 4060 Ti」や「RX 6750 XT」あたりが価格と性能のバランスに優れています。
一方で、4K解像度で最新ゲームを超高画質でプレイしたいなら「RTX 4070」や「RX 7800 XT」など、より上位のグラボが必要になります。
また、AMD製のCPUであるRyzen 7 5700Xは、同じAMD製のRadeonシリーズと組み合わせることで、スマートアクセスメモリー(SAM)などの最適化機能が使えるため、相性が良いとされることもあります。
とはいえ、NVIDIA製グラボもドライバの安定性やレイトレーシング性能、DLSSなどの補完機能が優れており、実際にはどちらを選んでも問題はありません。
重要なのは、「CPUとGPUのパワーバランスが釣り合っているかどうか」です。
このあと詳しく見ていく各見出しでは、
- ボトルネックを避ける構成の考え方
- 実際に相性の良いグラボの紹介
- グラボなしでの運用の可否
- ゲーム向け最適構成の考え方
などを解説していきますので、ぜひ順番にチェックしてみてください。
Ryzen7とグラボのボトルネックを回避する方法
「Ryzen 7 5700Xにグラボを組み合わせたけど、思ったほどフレームレートが出ない…」
そんなときに疑うべきなのが“ボトルネック”です。
ボトルネックとは、PCの構成パーツ同士に性能差があることで、片方が足を引っ張ってしまい、本来の性能が出せなくなる現象のことを指します。
たとえば、超高性能なグラボを使っても、CPUが処理をさばききれなければ、フレームレートが上がらず“宝の持ち腐れ”状態になります。
逆に、CPUが高性能でもグラボが非力だと、描画処理が追いつかず、ゲームがカクついてしまいます。
では、Ryzen 7 5700Xにおけるボトルネック回避のポイントを、わかりやすく解説していきます。
まず大切なのは、CPUとグラボの“性能バランス”を揃えることです。
Ryzen 7 5700Xは、フルHD〜WQHDでのゲーミングや動画編集で非常に強力なCPUですので、グラボも同じくらいのクラスが最適です。
目安としては、以下のようなグラボが推奨されます:
- NVIDIA RTX 4060 Ti(8GB/16GB)
- NVIDIA RTX 4070
- AMD Radeon RX 6750 XT
- AMD Radeon RX 7700 XT
これらのグラボは、Ryzen 7 5700Xの性能を過不足なく活かせるバランス感があり、極端なボトルネックを避けやすい組み合わせです。
また、フレームレートを最大限に引き出したい方は、メモリもDDR4-3200以上、できれば16GB〜32GBのデュアルチャネル構成がおすすめです。
さらに、電源ユニットの容量不足も“隠れボトルネック”の原因になります。
たとえば、グラボに必要な電力が足りないと、動作クロックが下がったり、システム全体が不安定になってしまいます。
そのため、構成全体で電力が安定供給できるかどうかを事前にチェックしておくことも重要です。
加えて、ゲームプレイ中にバックグラウンドで動作するアプリや、ウイルス対策ソフトの常駐なども影響を与えることがあります。
「Ryzen 7 5700Xのポテンシャルが十分に発揮されていない気がする…」と感じたら、
- グラボの性能
- メモリ容量
- 電源の出力
- 常駐ソフトの影響
を一度チェックしてみるのが良いでしょう。
Ryzen 7 5700Xは非常に優秀なCPUですので、バランス良くパーツを組み合わせることで、快適なPC体験が実現できます。
Ryzen7と相性の良いグラボとは?
Ryzen 7 5700Xの性能をしっかり活かすには、グラフィックボード(グラボ)の選定がとても重要です。
このCPUは、ゲーミングや動画編集、配信作業などマルチな用途に適しており、バランスの良いGPUと組み合わせることで真価を発揮します。
では、具体的に「相性が良い」とはどういうことなのでしょうか?
それは、CPUとGPUがお互いの能力を十分に活かし合い、無駄のない動作ができることを指します。
相性の良い組み合わせにはいくつかの基準があります。
まず第一に、「処理能力の釣り合い」が取れていること。
Ryzen 7 5700Xは、現代のミドルハイクラスに位置するCPUで、フルHD〜WQHDのゲーミング環境に特に強いです。
そのため、同クラス帯の以下のようなグラボが相性良好とされています:
- NVIDIA RTX 4060 Ti:フルHDで144fps超えを狙える性能。DLSS 3にも対応。
- NVIDIA RTX 4070:WQHDでも高設定が快適。将来のゲームにも強い。
- AMD RX 6750 XT:コスパが高く、AMD製なのでRyzenとの相性も抜群。
- AMD RX 7700 XT:最新アーキテクチャで、SAM(Smart Access Memory)による高速化が期待できる。
次に考慮すべきは「ドライバの安定性」と「ゲーム最適化」の違いです。
NVIDIA製のグラボは、ゲームとの互換性やレイトレーシング技術に強みがあります。
一方で、AMD製のRadeonシリーズは、同じメーカーのRyzenと組み合わせることで、データのやり取りを最適化する《SAM(スマートアクセスメモリー)》が活用できるため、特にRadeonとRyzenの組み合わせでは数%〜十数%の性能向上が見込めるケースもあります。
また、グラボのメモリ容量も大切です。
フルHD環境では8GBでも十分ですが、WQHD以上やMODを使ったゲーム、高画質設定で遊びたい方は12GB〜16GBのVRAMを持つモデルが安心です。
実際のユーザーの声でも、
「Ryzen 7 5700XにRTX 4060 Tiを組み合わせたら、APEXが常時180fps以上で快適でした!」
「RX 6750 XTと組んでSAMを有効にしたら、ベンチスコアが一気に伸びました。」
という声が多く見られます。
結論として、Ryzen 7 5700Xと相性の良いグラボを選ぶなら、RTX 4060 Ti〜RTX 4070や、RX 6750 XT〜RX 7700 XTが最適解です。
どちらも価格と性能のバランスに優れ、Ryzen 7 5700Xの能力を余すことなく引き出すことができます。
Ryzen 7 5700Xでグラボなしは可能か
Ryzen 7 5700Xは非常に高性能なCPUですが、「グラボを買う予算がない」「一時的にグラボなしで使いたい」と考えている方もいるかもしれません。
しかし結論から言うと、Ryzen 7 5700Xは単体では映像出力ができないため、グラボなしで使うことはできません。
これはRyzenシリーズの中でも「G」がつかないモデル全般に共通しており、内蔵グラフィックスを持たない“非APU”モデルだからです。
Ryzen 5 5600GやRyzen 7 5700Gといった「G付き」のAPUモデルであれば、CPU内部にGPUが統合されており、グラボがなくても映像出力が可能です。
しかし、Ryzen 7 5700Xはそのような構造を持たないため、ディスプレイに映像を映すためには必ずグラフィックボードが必要になります。
「グラボを後で買うから、とりあえずCPUだけで起動できる?」という質問もよくありますが、答えは「NO」です。
マザーボードにHDMIやDisplayPortがついていても、それはCPUに内蔵GPUがあることが前提なので、5700Xではその端子から映像出力はできません。
どうしても一時的にグラボを使わずにPCをセットアップしたい場合は、APUモデル(Ryzen 5 5600Gなど)に切り替えるしかありません。
実際のユーザーの声でも、
「知らずにRyzen 7 5700Xを買って、映像が出ないから初期不良かと思った…。グラボが必要だったとは…」
— Xユーザー @buildfail2024
といった“うっかりミス”の報告が多く見られます。
まとめると、Ryzen 7 5700Xを使うには以下のような点を理解しておくことが大切です:
- グラフィックボードがないと映像出力できない
- マザーボードの映像端子は内蔵GPUありき
- BIOSやOSインストールの画面も映らない
- 必ず最低限のグラボを用意しておく必要がある
安価な中古のグラボでも映像出力用に使えるので、セットアップ用に1枚準備しておくのも良い選択です。
Ryzen 7 5700Xは内蔵GPU非搭載モデルであることをしっかり理解し、構成を組む際には必ずグラボを含めることをお忘れなく。
5700Xのゲーム性能を引き出す構成
Ryzen 7 5700Xは、8コア16スレッドという余裕のある構成により、最新の3Dゲームから軽量なeスポーツタイトルまで幅広く対応できる実力派のCPUです。
しかし、その高いポテンシャルをゲームでしっかり発揮するには、バランスの取れた構成が欠かせません。
ここでは、「ゲーム用途に特化した最適なパーツ構成とはどんなものか?」という視点で、5700Xの性能を最大限に引き出すポイントを解説します。
まず、グラフィックボードは非常に重要です。
フルHDで高フレームレートを狙うなら「RTX 4060 Ti」や「RX 6750 XT」、WQHD以上での快適さを重視するなら「RTX 4070」や「RX 7700 XT」などが候補になります。
CPUが高性能であっても、グラボの性能が不足していればフレームレートは上がりません。
逆にグラボが高性能すぎても、CPUがボトルネックになることがあります。
Ryzen 7 5700Xのゲーミング性能を引き出すには、以下のような構成がおすすめです:
- グラボ:RTX 4060 Ti(WQHDならRTX 4070以上)
- メモリ:16GB(DDR4-3200以上、できれば32GB)
- SSD:NVMe接続の1TB以上(ゲームのロード高速化)
- マザーボード:B550またはX570チップセット搭載
- 電源:650W 80PLUS GOLD以上
- CPUクーラー:空冷または簡易水冷で冷却強化
この構成であれば、多くのゲームを高画質かつ高フレームレートでプレイ可能です。
例えば、フルHD環境では以下のような結果が期待できます:
- Apex Legends → 約180fps
- Fortnite → 約200fps
- Cyberpunk 2077(DLSS使用) → 約70〜90fps
- FF14ベンチ → 快適評価、高設定でも滑らか
このように、Ryzen 7 5700Xは、適切なパーツと組み合わせることで、ミドル〜ハイエンドのゲーミング環境を構築するには十分すぎるパフォーマンスを発揮してくれます。
また、配信や録画、マルチタスクにも強いので、「ただゲームをするだけでなく、コンテンツ制作もしたい!」という方にもぴったりです。
ゲームを本気で楽しみたい人にとって、Ryzen 7 5700Xは間違いなく頼れるCPUです。
その力を最大限引き出すためには、全体の構成バランスと冷却性能、電源の安定性をしっかり整えることが何より大切です。
おすすめマザーボードとの組み合わせ
Ryzen 7 5700Xの性能をしっかり引き出すには、グラフィックボードだけでなく、マザーボード選びもとても重要です。
マザーボードは、CPUやグラボ、メモリ、ストレージなどすべてのパーツを接続する土台となるため、選び方ひとつでPC全体の安定性や拡張性が大きく変わります。
Ryzen 7 5700Xに対応するマザーボードは、「AM4ソケット」を採用した製品で、主にB550またはX570チップセット搭載モデルが定番です。
この2つのチップセットの違いは以下の通りです:
- B550:コスパ重視派におすすめ。基本性能は十分で、価格も抑えめ。
- X570:より多くのPCIeレーン、USBポート、拡張性が必要な中〜上級者向け。
ゲーム用や一般的な使用であればB550でまったく問題ありません。
特に以下のようなモデルがRyzen 7 5700Xとの相性が良く、ユーザーからの評価も高いです:
- ASUS TUF GAMING B550-PLUS
- MSI B550M MORTAR WIFI
- ASRock B550 Steel Legend
- GIGABYTE B550 AORUS ELITE
これらは、安定性と耐久性が高く、初心者でも扱いやすい作りになっています。
Wi-Fi機能やBluetoothが必要な場合は、「WIFI」や「AX」などの型番がついたモデルを選ぶと便利です。
また、X570を選ぶ場合は、以下のような構成が人気です:
- ASUS ROG STRIX X570-F GAMING
- MSI MAG X570 TOMAHAWK WIFI
- GIGABYTE X570 AORUS ELITE
X570はチップセットに専用の冷却ファンが付いていることが多く、高速データ転送や複数のM.2 SSDを使いたい人に向いています。
さらに、BIOSの対応状況も確認が必要です。
Ryzen 7 5700Xは比較的新しいCPUなので、購入するマザーボードが「Ryzen 5000シリーズ対応BIOS」であるかを確認しましょう。
最近では、販売時点でBIOSが更新済みの「Ryzen 5000 Ready」と記載された製品が増えています。
Ryzen 7 5700Xを使う上で、マザーボードは“見えない重要部品”です。
安さだけで選ばず、信頼できるメーカーやチップセット、必要な機能が揃っているかをチェックして、自分の使い方に合った1枚を選びましょう。
バランスの取れたマザーボードを選ぶことで、Ryzen 7 5700Xのパフォーマンスを無駄なく活かせる構成になります。
Ryzen 7 5700X 3Dとの違いと選び方
Ryzen 7 5700Xを検討していると、似たような名前の「Ryzen 7 5700X3D」というCPUが目に留まることがあります。
この2つのモデル、名前はそっくりですが、中身はかなり異なります。
ここでは、Ryzen 7 5700Xと5700X3Dの違いと、どちらを選ぶべきか迷っている方のために、特徴や向いている用途をわかりやすく解説します。
まず、Ryzen 7 5700X3Dは、AMD独自の“3D V-Cache”という技術を搭載したCPUです。
この技術により、L3キャッシュという高速メモリが大幅に増量され、ゲームなど特定の処理で大きなパフォーマンス向上が見込めます。
具体的な違いを比較すると、以下の通りです:
項目 | Ryzen 7 5700X | Ryzen 7 5700X3D |
---|---|---|
コア/スレッド数 | 8コア16スレッド | 8コア16スレッド |
ベースクロック | 3.4GHz | 3.0GHz |
ブーストクロック | 4.6GHz | 4.1GHz |
L3キャッシュ | 32MB | 96MB(3倍) |
ゲーム性能 | 高い | 非常に高い(FPS向き) |
消費電力 | 標準 | やや低め(省電力設計) |
価格帯(2025年現在) | 比較的安価 | やや高価 |
このように、Ryzen 7 5700X3Dはゲーム向けに特化したモデルで、特にCPUに依存するタイトル(FPSやMMOなど)では非常に高いパフォーマンスを発揮します。
一方で、動画編集や3Dレンダリング、配信などのマルチタスク用途では、通常の5700Xのほうが高クロックで動作するため、快適に感じるケースもあります。
ユーザーの声も分かれています。
「5700X3Dに変えたらApexで明らかにFPSが上がった。CPUの差って大きいんだな」
— Xユーザー @fps_gamer「動画編集やマルチタスクが多いから、クロック重視で5700Xを選んで正解だった」
— Xユーザー @creatorlife
どちらを選ぶべきかは、自分の用途によって決まります。
FPSや競技性の高いゲームをメインにプレイする方には、Ryzen 7 5700X3Dがベストな選択です。
一方で、ゲームに加えて編集作業や配信、事務用途なども幅広くこなしたい方は、汎用性の高い5700Xを選ぶほうが満足度が高いでしょう。
価格差はあるものの、どちらもコスパに優れており、AM4ソケットのままアップグレードが可能な点も魅力です。
迷ったときは、「何を一番大事にしたいか(FPSか汎用性か)」を基準にすると、納得のいく選択ができます。
“Ryzen7 5700X”グラボ|おすすめモデルと構成例
ここからは、実際にRyzen 7 5700Xと組み合わせるのに適したグラボの具体的なモデルや、それぞれに合わせた構成例をご紹介します。
これまでの解説で、「Ryzen 7 5700Xは性能のバランスが大事」と繰り返してきましたが、その“バランスのとれた組み合わせ”がどんな構成なのか、より具体的にイメージできるようになります。
また、ゲーミング性能・価格帯・消費電力・将来性など、さまざまな観点から見た実用性重視の構成パターンを紹介していきます。
このパートを読むことで、あなたに最適なPC構成が見つかる可能性がグッと高まります。
次の各見出しでは、
- 性能と価格別にグラボのおすすめを紹介
- 有名ブログ「ちもろぐ」構成の再検証
- RTX 4060 Tiとの相性と運用例
- 初心者が組みやすい鉄板構成
- 電源ユニットやケース選びの注意点
など、実際に構成を考える際に役立つ情報を盛り込んでいます。
ここから先の内容は、「自作PCを実際に組むための最終段階」です。
パーツ選びのヒントや構成例が詰まっていますので、最後までじっくり読み進めてください。
おすすめグラボランキング【性能・価格別】
Ryzen 7 5700Xと組み合わせるグラボを選ぶ際、「性能は欲しいけど、予算も気になる…」という方は非常に多いです。
そこでここでは、性能と価格のバランスを考慮したおすすめグラフィックボードをランキング形式で紹介します。
どれも実際に多くのユーザーが使用していて、Ryzen 7 5700Xとの相性も良好なモデルばかりです。
価格帯はあくまで目安ですが、2025年6月時点の市販価格に近い形でご紹介します。
第1位:RTX 4060 Ti(8GB / 16GB)
- フルHDでのゲーミングに最適。DLSS 3対応で滑らかさもUP。
- Ryzen 7 5700Xとの相性が非常に良く、ボトルネックの心配も少ない。
- 価格も比較的安定しており、約6〜8万円で購入可能。
第2位:Radeon RX 6750 XT
- AMD製グラボで、Ryzenとの組み合わせでSAM(Smart Access Memory)が活かせる。
- WQHDまでのゲームなら快適そのもの。
- 約6万円台前半で、コスパ重視派に人気。
第3位:RTX 4070
- 将来的にWQHD以上の環境を見据える人におすすめ。
- レイトレーシング性能が高く、DLSS 3にも完全対応。
- 約8〜9万円台とやや高価だが長く使える安心感。
第4位:Radeon RX 7700 XT
- RX 6750 XTよりもやや上の性能を持ち、価格も比較的安定。
- ゲーミング性能はRTX 4060 Tiに近く、SAMによる最適化も魅力。
- 約7〜8万円で手に入る良バランスな1枚。
第5位:RTX 4060(無印)
- エントリー層向けだが、設定を抑えれば十分プレイ可能。
- 電力効率が非常に高く、小型PCや静音重視構成にも向いている。
- 約4〜5万円台と最安クラス。
このランキングは、「5700Xに対してグラボの性能が過不足ないかどうか」を基準に作成しました。
性能を重視するならRTX 4070やRX 7700 XT、コストパフォーマンスを重視するならRTX 4060 TiやRX 6750 XTが非常におすすめです。
また、予算が限られている方でも、RTX 4060無印や中古市場のGTX1660 Superなどを一時的に使う方法もあります。
Ryzen 7 5700Xは幅広いGPUとの組み合わせに対応できる柔軟性のあるCPUなので、やりたいこと・予算・スペースに応じた最適解を見つけやすいのが特徴です。
ぜひランキングを参考に、あなたの理想の構成をイメージしてみてください。
ちもろぐの構成例を徹底検証
自作PC界隈でよく参考にされるブログのひとつが「ちもろぐ」です。
分かりやすいレビューや実測ベースの検証が特徴で、Ryzen 7 5700Xを使った構成例も多数紹介されています。
ここでは、ちもろぐで紹介されている構成をもとに、実際の使用感やパーツのバランスがどうか、検証レビューを交えて詳しく見ていきます。
ちもろぐの構成例(例):
- CPU:Ryzen 7 5700X
- グラボ:RTX 4060 Ti
- マザーボード:B550チップセット(ASUS TUF B550-PLUSなど)
- メモリ:DDR4-3200 16GB(8GB×2)
- ストレージ:NVMe SSD 1TB(Crucial P5 Plusなど)
- 電源:650W 80PLUS GOLD
- クーラー:空冷(Deepcool AK400など)
この構成の魅力は、価格を抑えながらもゲーミング性能と安定性のバランスがとても良い点です。
実際にこの構成でゲームをプレイしたユーザーの声には、
「Apex Legendsが常時180fps出た。DLSSを有効にすると安定性も抜群」
「動画編集も問題なくできたし、温度も70℃以内に収まる。静音性も十分」
といった高評価が多く見られます。
特にRTX 4060 TiとRyzen 7 5700Xの組み合わせは、フルHDでの144Hz〜240Hzゲーミングモニターとの相性が良く、ストレスのない快適なプレイ環境を実現します。
また、B550チップセットを採用することで、価格を抑えつつもPCIe 4.0対応など将来性も確保されています。
ちもろぐ構成の長所:
- 初心者にも扱いやすく、パーツ間の相性も良好
- 消費電力が比較的低く、電源容量も抑えめでOK
- コスパ重視ながらゲームにも十分対応できる
一方、欠点を挙げるとすれば、グラボやメモリのアップグレード余地を考えると、やや物足りなさを感じる場面もあるかもしれません。
たとえば、WQHDでの重量級ゲームや4K編集を前提にする場合は、RTX 4070以上、メモリ32GB以上など、より上位の構成が必要になる可能性もあります。
それでも、「ちもろぐの構成」は非常に堅実で、実際のユーザーからも高い評価を得ています。
迷ったときは、この構成をベースにしつつ、グラボやストレージ、メモリなどを自分の用途に応じて調整していくと、無駄のない満足度の高い自作PCが完成するでしょう。
Ryzen 7 5700XとRTX4060Tiの相性は?
Ryzen 7 5700XとRTX 4060 Tiの組み合わせは、現在のミドル〜ハイレンジ帯で非常に人気の高い構成のひとつです。
この2つを組み合わせたときの性能バランスや価格、実際のゲーム体験がどうなるのか、分かりやすく解説していきます。
まず、Ryzen 7 5700Xは8コア16スレッドのパワフルなCPUで、現行の多くのゲームやマルチタスク処理に十分な余力を持っています。
一方のRTX 4060 Tiは、NVIDIAのAda Lovelace世代のグラフィックボードで、DLSS 3(フレーム生成)に対応しているのが大きな魅力です。
この2つを組み合わせることで、フルHD〜WQHD解像度のゲーム環境で非常に高いパフォーマンスを発揮できます。
実際のフレームレート(ベンチマーク例):
- Apex Legends(フルHD・高設定):平均200fps前後
- Fortnite(DLSS有効):平均180〜200fps
- Cyberpunk 2077(DLSS 3使用):平均70〜90fps
- Valorant:常時300fps超えも可能
これらの結果からもわかる通り、この組み合わせは“コスパ最強クラス”と言われるのも納得の内容です。
消費電力や冷却面でもバランスが良く、650W程度の電源と中堅クーラーで安定稼働が可能です。
また、RTX 4060 Tiには8GB版と16GB版がありますが、ゲームだけが目的なら8GBでも十分です。
一方、生成AIの利用や高解像度テクスチャMODなどを扱うなら、16GBモデルを選んでおくと将来的に安心です。
ユーザーの評価も非常に高く、
「5700Xと4060Ti、コスパ良すぎてもう戻れない」
「VALORANTやAPEXではまったく不満なし。静かで速い」
といった声が多数SNS上で確認できます。
ただし、注意点としてはWQHD以上でレイトレを多用するような重いゲームになると、RTX 4070以上の方が安定感があるという声もあります。
そのため、この組み合わせは次のような方におすすめです:
- フルHDで144Hz〜240Hzの高リフレッシュレートを求める
- 配信・録画もしたいけど高すぎる構成は避けたい
- コストパフォーマンスを最重要視している
Ryzen 7 5700XとRTX 4060 Tiのペアは、「価格・性能・消費電力・静音性・将来性」のすべてのバランスが良く、2025年現在でも十分に通用する鉄板構成と言えます。
初心者向けおすすめ構成ガイド
「自作PCは難しそう」「どのパーツを選べばいいか分からない」と感じている方も多いのではないでしょうか?
でも安心してください。Ryzen 7 5700Xは、自作初心者にも扱いやすく、構成の自由度も高いCPUです。
ここでは、初めてのPC構成でも失敗しにくく、コスパも高い“初心者向けのおすすめ構成”を、わかりやすく紹介していきます。
この構成は、ゲームから動画視聴、クリエイティブ作業まで幅広く対応できる、いわば「万能型」です。
初心者におすすめの基本構成例(2025年版)
- CPU:Ryzen 7 5700X(8コア16スレッドの高性能モデル)
- GPU:GeForce RTX 4060 Ti(フルHDゲーミングに最適)
- マザーボード:ASUS TUF B550-PLUS(安定性と拡張性◎)
- メモリ:DDR4-3200 16GB(8GB×2、CrucialまたはCorsair)
- ストレージ:NVMe SSD 1TB(Crucial P5 Plusなど)
- 電源ユニット:650W 80PLUS GOLD(静音・安定重視)
- ケース:ミドルタワー(前面メッシュ・裏配線対応)
- CPUクーラー:Deepcool AK400(静音性と冷却バランス)
この構成は、初心者が選びがちな失敗ポイント(電源不足・冷却不足・スペース不足)を回避できるように設計されています。
また、パーツ間の相性も良好で、BIOS設定などの複雑な手間も最小限に抑えられます。
組み立て時の注意点としては:
- マザーボードが「Ryzen 5000シリーズ対応BIOS」であることを確認
- メモリは必ずデュアルチャネル(2枚組)で使用
- ケース内部の配線スペースを意識した構成を選ぶ
さらに、この構成は将来的にメモリやストレージの増設がしやすい設計となっており、予算や使用スタイルに合わせて徐々にアップグレードできる点も魅力です。
実際の自作初心者の感想としても、
「初めての自作で5700Xと4060 Tiを選んだけど、びっくりするほど快適」
「YouTube見ながらゲームしてもサクサク動いて感動した」
という声が多く、初心者にとって“ちょうどいい”性能帯といえます。
この構成であれば、初めての自作でも不安なく取り組めて、完成後は長く快適に使えるPCになります。
迷ったらこの構成をベースに始めてみるのがベストな選択肢です。
電源ユニットの選び方と注意点
自作PCにおいて、意外と見落とされがちなのが「電源ユニット(PSU)」です。
Ryzen 7 5700XはTDP(熱設計電力)が65Wと比較的省エネなCPUですが、グラボやその他のパーツと組み合わせると、全体の消費電力はそれなりに高くなります。
そのため、安定した動作のためには、適切な容量と信頼性を持つ電源ユニットの選定がとても重要です。
まず、容量の目安について説明します。
Ryzen 7 5700Xと、たとえばRTX 4060 TiやRTX 4070などのグラボを組み合わせた構成であれば、必要な電源容量はおおよそ以下の通りです:
- RTX 4060 Ti構成 → 最低550W、推奨650W
- RTX 4070構成 → 最低650W、推奨750W
- RX 6750 XT構成 → 推奨650W以上(ピーク電力に余裕を持たせる)
次に、品質の目安として重要なのが「80 PLUS認証」です。
電源の変換効率を示すこの指標では、以下のランクがおすすめです:
- 80 PLUS GOLD(最も安定、バランスが良い)
- 80 PLUS BRONZE(価格重視の構成に)
- 80 PLUS PLATINUM以上(静音・高効率構成に)
また、以下のような注意点も押さえておきましょう:
- ケーブルが取り外し可能な「フルモジュラー式」だと配線がスッキリする
- 奥行きが長い電源は、小型ケースでは物理的に入らない場合がある
- 信頼性の高いブランド(Corsair、Seasonic、Cooler Masterなど)を選ぶのが安全
特に初心者の方は、「安くて出力が大きい」電源を選びがちですが、品質が低い電源は最悪の場合パーツを故障させることもあります。
実際に起きた事例として、
「安物の500W電源を使っていたら、起動時に落ちるようになって、最終的にマザーボードが故障した…」
— Xユーザー @buildlog2024
というような報告もあります。
そのため、予算に少し余裕があれば、80PLUS GOLD以上の電源ユニットを選ぶのが無難です。
おすすめの製品としては、
- Corsair RM650x(静音性・安定性ともに優秀)
- Seasonic FOCUS GX-650(高品質・フルモジュラー)
- Thermaltake Toughpower GF1 650W(コスパと信頼性のバランス)
などがRyzen 7 5700X構成との相性が良く、安定した運用が期待できます。
電源ユニットはPCの“心臓”とも言えるパーツです。
妥協せずに信頼できるモデルを選ぶことで、長く安心して使えるPCが完成します。
冷却性能とケース選びの最適解
Ryzen 7 5700Xは比較的発熱の少ないCPUではありますが、しっかりとした冷却環境を整えることで、より静かに、より安定して高パフォーマンスを維持できます。
そして、冷却性能を最大限に活かすには、CPUクーラーだけでなく、PCケース選びも非常に重要なポイントです。
まず、CPUクーラーについて。
Ryzen 7 5700Xには純正クーラーが付属していないため、別途購入する必要があります。
以下のような空冷モデルが、価格・静音・冷却力のバランスが良く、初心者にも扱いやすいためおすすめです。
- Deepcool AK400
- Scythe 虎徹 Mark III
- Noctua NH-U12S redux
空冷でも十分に冷やせますが、「静音性をさらに追求したい」「長時間の高負荷作業をする」などの用途には簡易水冷も視野に入れて良いでしょう。
おすすめの簡易水冷モデル:
- Deepcool LS520
- Cooler Master MasterLiquid ML240L
- NZXT Kraken X53
次に、ケース選びです。
Ryzen 7 5700XとミドルクラスGPU(RTX 4060 TiやRX 6750 XTなど)を組み合わせる場合、エアフローの良いミドルタワーケースがもっとも安定します。
ケース選びで気をつけるべきポイントは次のとおりです。
- 前面メッシュタイプ(吸気性能が高い)
- 140mmファン×2〜3基を前後に搭載可能
- 裏配線スペースが広い(組みやすさUP)
- 長さ330mm以上のグラボが入る内部スペース
- USB3.0ポートなど前面I/Oが充実している
おすすめのケース例:
- Fractal Design Pop Air
- NZXT H5 Flow
- Cooler Master NR600
- Thermaltake Versa H26
これらのケースは、エアフロー設計が優れており、温度管理がしやすい構造となっています。
実際、冷却性能の高いケースを選ぶことで、CPUやGPUの温度が5〜10℃下がることも珍しくありません。
それによってファンの回転数が下がり、結果的に静音性も向上します。
また、ケース選びは見た目にも直結する要素です。
サイドパネルが強化ガラスになっているモデルなら、内部パーツのRGBライティングを活かすこともできます。
まとめると、Ryzen 7 5700Xの性能を安定して引き出すには、
- 冷却能力の高い空冷 or 簡易水冷クーラーの選定
- 通気性の良いメッシュケースの採用
- 適切なファンの配置(前面吸気・背面排気)
といった点をしっかり押さえることが大切です。
静かで冷えて美しいPC環境を目指すなら、冷却とケースには妥協せずに選びましょう。
“Ryzen7 5700X”グラボ|おすすめ構成の総まとめ
ここまで、Ryzen 7 5700Xと相性の良いグラフィックボードや各種パーツ、構成の考え方をじっくり解説してきました。
最後に、この記事で紹介したポイントを振り返りつつ、Ryzen 7 5700Xを活かすおすすめ構成を改めて整理しておきましょう。
Ryzen 7 5700Xとグラボのベストな組み合わせを考えるときのポイントまとめ:
- Ryzen 7 5700Xは8コア16スレッドの高性能CPUで、ミドル〜ハイレンジのGPUと相性が良い
- グラボ選びでは「RTX 4060 Ti」「RTX 4070」「RX 6750 XT」などが性能・価格バランスに優れる
- ゲーミング性能を最大限に発揮するには、メモリは16GB(できれば32GB)、SSDはNVMeで1TB以上が望ましい
- 電源ユニットは650W以上、80PLUS GOLD以上の信頼性が高い製品を選ぶのが安心
- 冷却対策も重要で、空冷でも十分だが静音・高冷却を狙うなら簡易水冷も検討する
- ケースはエアフローが良く、拡張性に優れたミドルタワーを選ぶと扱いやすい
- マザーボードはB550またはX570チップセット搭載モデルが安心、BIOSが5000シリーズ対応であることを確認
- 5700X3Dとの違いを理解して、自分の使用用途(FPS重視 or 汎用性重視)に合った方を選ぶこと
- 初心者には構成テンプレートを参考にすることで失敗を避けられる
- 「ちもろぐ」など実績ある構成例をもとに、用途に応じて自分なりにカスタムするのが◎
そして、改めておすすめのスタンダード構成の一例を紹介します:
- CPU:Ryzen 7 5700X
- GPU:RTX 4060 Ti
- マザーボード:ASUS TUF B550-PLUS
- メモリ:DDR4-3200 16GB(8GB×2)
- ストレージ:NVMe SSD 1TB
- 電源:650W 80PLUS GOLD(Corsair、Seasonicなど)
- クーラー:Deepcool AK400 または Cooler Master Hyper 212
- ケース:Fractal Design Pop Air などのエアフロー重視タイプ
このような構成であれば、フルHD環境での快適なゲーミングや配信、動画編集もストレスなくこなすことができます。
さらに将来、GPUやメモリのアップグレードをしても問題なく対応できる柔軟性を備えており、長く使える一台になるはずです。
自作PCは最初こそ迷うことも多いですが、構成を考える時間もまた楽しさのひとつ。
この記事を参考に、あなたにぴったりなRyzen 7 5700X構成を組んで、快適なPCライフをぜひスタートさせてください。
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